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アレルギー 体験談 2026-03-13

「焼き肉でお腹を下す」患者さんに、マダニの話を聞く理由

#マダニ#食物アレルギー#α-gal#アウトドア

ERにて。

患者「最近、焼き肉食べるとお腹下すんですよね。脂の乗りすぎかな?」

私「(念のため…)最近、山とか行ってダニに刺されました?」

患者「え?先月キャンプで刺されましたけど、それが何か?」

これ、実は『マダニ』のせいで【お肉アレルギー】になっている可能性があります。

マダニが「肉アレルギー」を連れてくる

マダニに刺されると、牛肉や豚肉に含まれる「α-gal」という成分に体が反応するようになってしまうことがあるんです。刺される前は普通に焼き肉を楽しんでいた人が、ある時期から肉を食べるたびに腹痛や下痢、じんましんを起こすようになる。

本人からすると、原因が「肉」だとはなかなか思えません。ずっと食べてきたものですから。「脂がきつかったかな」「店が悪かったかな」で片づいてしまい、マダニと結びつく人はまずいません。だから私たちは、問診で一言、山やキャンプの話を聞きます。

正直に言うと、私自身、この肉アレルギーの患者さんには一度しか出会ったことがありません。それくらい珍しい。でも裏を返せば、疑って聞かなければ、確実に通り過ぎてしまう病気だということです。

思い当たる人の、受診の目安

  • 肉料理のあとに、腹痛・下痢・じんましんを繰り返している
  • そういえば最近、マダニに刺された。山・キャンプ・草むらによく行く

この2つが重なる人は、「体質かな」で流さずに、アレルギーを診てもらえる医療機関で「マダニに刺されたことがある」と添えて相談してください。その一言で、調べる方向が変わります。そして、息苦しさや意識がぼんやりする症状まで出たときは、相談ではなく救急車です。

もうひとつ。マダニに刺されているのを見つけたら、無理に引き抜かず皮膚科へ。つぶしたりむしったりしないのが基本です。

「脂の乗りすぎかな?」で終わらせない。問診のたった一言で見つかる病気が、たしかにあります。

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参考文献

  • アレルギー領域におけるマダニ刺咬とα-gal(哺乳類肉アレルギー)に関する総説的記載
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