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循環器 体験談 2026-06-29

肺塞栓は、胸の激痛では来ないことのほうが多い

#肺塞栓#失神#息切れ#むくみ

肺塞栓って、胸が痛くて来るとは限らないんです。

ドラマみたいな胸の激痛で運ばれてくる——そういうイメージのこの病気、実際は全然ちがう顔でやってきます。

こんな顔で、来る

トイレで立ち上がった瞬間に、すっと意識を失った人。片脚だけ妙にむくんで重い、とだけ言っていた人。なんとなく息が切れて不安、それだけで来た人。

全員、入口の訴えはバラバラです。共通しているのは、自分の肺の血管が詰まっているなんて、誰も思っていないこと。ご本人も、付き添いのご家族も、です。だから救急外来では、「胸が痛くないから肺塞栓じゃない」という引き算を絶対にしません。

脚から肺へ、という道すじ

肺塞栓の血のかたまりは、多くの場合、脚の深いところの静脈で生まれます。それが血流に乗って心臓を通り、肺の血管に流れ着いて詰まる。

だから「片脚だけのむくみ」がサインになりえます。両脚が同じようにむくむのと、片脚だけが急にむくんで重い・痛いのとでは、意味がまるで違う。脚の症状と肺の病気がつながっていると知らなければ、まさか自分の息切れと脚のむくみが同じ一本の話だとは思いませんよね。

「気のせい」にしてほしくない3つ

  • 立ち上がった拍子などに、ふっと意識を失った。すぐに戻っても、です
  • 片脚だけが急にむくんで、重い・痛い
  • 心当たりのない息切れが続いている

どれも地味で、「疲れてるのかな」で片づけられがちな症状です。でも、意識を失ったという事実は、すぐ戻ったとしても「原因が分かるまでは大丈夫扱いしない」でほしい。迷ったら受診してください。夜間や休日でも、その迷いは受診していい理由になります。

派手な激痛より、地味な違和感。この病気は、静かな顔でやってくるほうがずっと多いんです。

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参考文献

  • 救急医学・循環器領域の標準的教科書における肺血栓塞栓症の臨床像(失神・呼吸困難・深部静脈血栓症の症候)の記載
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