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環境障害 体験談 2026-06-30

熱中症だと思ったら、血糖の数字がおかしかった——スポーツドリンクの落とし穴

#高血糖#スポーツドリンク#熱中症#夏

夏の救急外来に、ぐったりした若い男性が運ばれてくることがあります。汗だくで、呼びかけても反応がどこか鈍い。暑い時期ですから、最初に疑うのはやっぱり熱中症です。

ところが血糖を測ると、画面にありえない数字が出ることがある。体を冷やしても、水分を入れても、芯のところがなかなか戻らない。よく聞くと、ここ数日ずっとスポーツドリンクを水代わりに飲んでいた、と。熱中症だと思っていたものに、別の名前がついていた話です。

症状が、熱中症とそっくり

血糖が大きく上がると、強いだるさ、ぼんやりした反応、そして脱水。「夏にぐったりしている若い人」という見た目は、熱中症ときれいに重なります。周りも本人も「暑さのせいだ」と思い込む条件がそろってしまう。

しかも本人は、まじめに「水分補給」をしているつもりなんです。汗をかくから、体によさそうなスポーツドリンクを選んで、たくさん飲む。その心がけ自体は、責められません。

スポーツドリンクの中身

スポーツドリンクには、思っている以上に糖分が入っています。汗を大量にかく運動の合間に適量を飲むぶんには理にかなった飲み物です。でも「水代わりに、一日中」となると話が別です。

糖分の多い飲み物を大量に飲み続けると、血糖が上がる。血糖が上がると、のどが渇く。渇くから、また甘い飲み物を飲む。この悪循環が数日単位で回ると、血糖はとんでもないところまで行きます。

現場で身についた習慣

夏の「意識がおかしい」患者さんは、熱中症に見えても血糖を必ず確認する。救急では基本の動きです。「暑い時期だから熱中症」という思い込みが、いちばんの敵。看護師としては、測った数字に違和感があれば、飲んでいたものまで含めて医師に伝えるようにしています。

家でできる対策はシンプルです。ふだんの水分補給は水やお茶を基本にして、スポーツドリンクは汗を大量にかく場面用と割り切る。「体によさそう」の飲みすぎが、夏の救急外来への近道になってしまうことがあります。

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参考文献

  • 高血糖緊急症および熱中症との鑑別に関する救急領域の標準的教科書の記載
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