頭痛の「ヤバい順」、あくまで個人の意見です。でも、これを知らずに家で様子を見てしまうと、後悔することがあります。
救急外来にいると、頭痛はほんとうにありふれた主訴です。ほとんどは命に関わりません。だからこそ、その中にまぎれた「救急車レベル」を見分ける物差しを、頭の中に持っておきたいんです。私が現場で意識している危ない頭痛を、上から並べます。
第1位:くも膜下出血
「突然」発症して、1分ほどで痛みがピークに達する。バットで殴られたような衝撃、と表現されることが多い頭痛です。
キーワードは「突然」。じわじわ強くなるのではなく、痛み始めた瞬間をはっきり言える。「何時何分、何をしていたときに始まったか」を答えられる頭痛は、それだけで危険なサインです。
第2位:髄膜炎
高熱に、首の硬さが加わるタイプ。うなずこうとしても首が硬くて前に曲がらない、いわゆる項部硬直です。
熱があるから風邪でしょう、で流されやすい。でも「熱+強い頭痛+首が硬い」がそろったら、風邪の説明では足りません。
第3位:脳腫瘍
朝方に痛みが強く、日をまたいで少しずつ悪化していくパターン。急に襲ってくるというより、「最近ずっと頭痛が続いていて、だんだんひどくなっている」という経過で見つかることがあります。
迷ったときの合言葉
細かい鑑別は医師の仕事です。私たちや一般の方に必要なのは、受診のスイッチを押す基準のほうです。
いちばん覚えてほしいのは、「突然の痛み」は1分1秒を争う、ということ。そして「今までの頭痛で一番ひどい」と感じたら、迷わず119番でいい。この2つに当てはまるなら、様子を見る時間はありません。
新人のころの私は、頭痛と聞くと「まずは鎮痛薬で様子見かな」と考えるクセがありました。でも、鎮痛薬でごまかしてはいけない頭痛がある。この順番を覚えてから、頭痛の患者さんへの目線が変わりました。
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参考文献
- 救急看護領域の標準的教科書における危険な頭痛(二次性頭痛)の鑑別に関する記載