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小児 体験談 2026-05-28

子どものケガで医療者が確認していること——疑うためではなく、守るために

#小児救急#外傷#子どもの安全#観察

救急に来る子どものケガ。実は、私たち医療者が「ん?」と引っかかるポイントがあります。

最初に書いておきます。これは、親御さんを疑うための話ではありません。子どもを守るために、医療者がすべてのケガに対して行っている「確認の手順」の話です。

引っかかる3つのポイント

  • ケガの説明がコロコロ変わる、つじつまが合わない
  • いつ、どうしてケガをしたのかが、はっきりしない
  • 脇の下や背中など、転んでもまずできない場所の傷

事故の傷と、そうじゃない傷は、つき方が違います。子どもの転び方やぶつかり方には物理的なパターンがあって、傷ができやすいのは、おでこや膝、すねのような「出っぱっている場所」。そこから外れた場所の傷や、経緯の説明と合わない傷を見たとき、私たちは一度立ち止まります。看護師の観察力は、その違和感を拾うためにあります。

「疑う」のではなく「確認する」

救急に来る子どものケガの、ほとんどはただの事故です。それは私たちがいちばんよく知っています。

だからこそ、誰かに目星をつけて質問するのではなく、すべての子に同じ確認をします。受傷した状況を聞く。傷とお話が合っているかを見る。確認して何もなければ、それでいい。むしろ、それがいい。

一方で、もし本当に守られる必要のある子が来ていたとき、医療は「気づける最後の場所」になることがあります。ここで拾えなければ、次はもっと重いケガで会うことになるかもしれない。だから手順を省きません。

看護師の役割は、観察して、気づいたことを記録し、医師やチームに共有するところまでです。その先どう対応するかは、医師や専門のチームが慎重に判断します。ひとりの直感で決めつけないためにも、チームで見る仕組みになっています。

何度も聞かれても、責められているわけではありません

受傷時の様子を、医師からも看護師からも聞かれて、「疑われている?」と不安になった親御さんがいるかもしれません。あれは全員に行っている手順です。

見ていなかったなら「見ていなかった」で構いません。わかる範囲で、そのまま話していただければ十分です。

傷を治すことと、子どもを守ること。救急外来では、その両方が仕事です。

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参考文献

  • 小児救急領域の標準的教科書における、小児外傷の評価と受傷機転の確認に関する記載
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