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その他 体験談 2026-04-29

血ガスが難しすぎた私が行き着いた、順番を変えない4ステップ

#血液ガス#アシドーシス#新人教育#アセスメント

「血ガス、難しすぎて…」

そんな時期が私にもありました。基準値の暗記カードばかり増えて、肝心の結果が出るとフリーズするタイプの新人でした。ERで数千件の血ガスを見て気付いたのは、順番を決めて読めば9割の病態は見抜ける、ということです。

ひとつ、復習クイズを。

pH 7.25 / PaCO2 60 / HCO3- 26

この患者さんに何が起きているか、10秒で答えられますか。

ステップは4つ。順番は変えない

血ガスが難しく感じるのは、目に入った数字から手当たり次第に読むからです。見る順番を固定してしまえば、迷子になりません。

1. pH:7.40より低いか高いか。まず酸性側かアルカリ側か、それだけ決める 2. PaCO2:呼吸で説明がつくか。CO₂は体にとって酸なので、たまれば酸性に傾く 3. HCO3-:代謝で説明がつくか。こちらはアルカリ側の担当 4. つじつま:残ったほうが、傾きを打ち消す方向に動いているか(代償)

この4つを、必ずこの順で。途中を飛ばしたくなっても、飛ばさない。

さっきの答え

pHは7.25。7.40より低いので、酸性に傾いています(アシデミア)。

PaCO2は60と高い。酸であるCO₂がたまっているので、この傾きは呼吸で説明がつきます。HCO3-は26で正常範囲。代謝はまだ動いていません。

つまり、呼吸性のアシドーシス。しかも打ち消す側の反応がまだ入っていないので、急に起きた可能性がある。ここまで読めれば十分です。

数字の先にいるのは患者さん

「呼吸性で、急かもしれない」と読めた瞬間にやることは、データを眺め続けることではなくて、患者さんのところへ行くことです。呼吸は浅くないか、数は減っていないか、ウトウトし始めていないか。見たものをそのまま医師に報告する。

血ガスは犯人当てクイズではなく、いま体で何が起きているかを教えてくれる地図です。地図が読めたら、歩き出す。順番さえ守れば、血ガスは怖くありません。

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参考文献

  • 救急医学・臨床検査領域の標準的教科書における血液ガス分析の読み方(酸塩基平衡)の記載
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