親が高血圧の薬を飲み始めたら、家族がこれだけは確認してほしいんです。
血圧を下げる薬(降圧薬)は、ただ飲むだけではダメで、飲み方や食べ合わせのほうでつまずく人が本当に多い。救急外来に運ばれてくる「薬のトラブル」には、防げたはずのものがたくさんあります。
まず、この5つ
- グレープフルーツで薬が効きすぎることがある(種類によります)
- 「飲み忘れたから2回分飲む」は、血圧が下がりすぎて危険
- 納豆がダメな薬もある(ワルファリンを併用している場合)
- 錠剤を勝手に砕いたり、カプセルを外したりしない
- 「体調がいいから」と自己判断でやめるのが、一番まずい
グレープフルーツの誤解
いちばん誤解が多いのがここです。「血圧の薬=グレープフルーツは全部ダメ」ではありません。影響を受けるのは一部の種類の薬。ただ、該当する薬だとグレープフルーツの成分が薬の分解を邪魔して、効き目が強く出すぎてしまいます。血圧が下がりすぎれば、ふらつきや転倒につながる。
自分の親の薬が該当するかどうかは、薬局で「この薬、グレープフルーツは大丈夫ですか」と聞くのが一番確実です。
「2回分」と「勝手にやめる」
飲み忘れに気づいたとき、取り返そうとして2回分飲んでしまう方がいます。降圧薬でこれをやると血圧が下がりすぎて、意識が遠くなって救急へ、ということが起こりえます。飲み忘れたときにどうするかは薬によって違うので、あらかじめ医師か薬剤師に確認しておいてください。
そして一番まずいのが「調子がいいからやめた」です。調子がいいのは薬が効いているからで、やめれば血圧は戻ります。やめる・減らすの判断は、必ず医師と相談してから。
家族ができること
本人はだいたい「大丈夫大丈夫」と言います。だからこそ、そばにいる家族が「その薬、グレープフルーツいいの?」「飲み忘れたときどうするか聞いてる?」と一度確認しておく。この地味な一往復が、深夜の救急外来行きを防ぎます。
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参考文献
- 降圧薬の服薬指導・相互作用に関する薬学領域および救急看護領域の標準的教科書の記載